新しい検査機器を数多く揃えています
眼科は特殊な検査を必要とするケースも少なくありません。当院では大学病院の眼科外来と同等の医療機器をできる限り揃え、国家資格を持つ視能訓練士が中心となって検査をサポートしています。
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ABモード
- Aモード: 眼内レンズの度数をより正確に決定するためのもので、眼の長さ(眼軸)、前房深度測定、IOL(眼内レンズ)の度数計算を行います。
- Bモード: 網膜剥離、白内障、出血、増殖膜の有無などがないかを超音波でチェックします。眼内の異物や、眼窩内腫瘍の検査にも使用します。
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CFF
視神経疾患などに使用します。視神経は網膜がキャッチした情報を脳に伝える重要な神経で、炎症が起きたり、障害が出たりすると、視力低下や中心が見づらくなることもあります。
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ERG
網膜色素変性症などの眼底疾患における網膜の光に対する反応を記録します。
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GP(動的量的視野検査)
視野全体の感度を測定し、緑内障、視神経疾患などを検査します。周囲を暗くした状態で検査を行います。視能訓練士のみ行える検査です。
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HFA(静的量的視野検査)
決まった範囲内での網膜の光の感度を測定します。個人差はありますが片眼約5分の検査です。緑内障の早期発見に役立ちます。
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OCT
眼の奥の網膜、黄斑部・視神経乳頭を断面図として検出します。撮影部位の厚さなども測定することができるため、さまざまな疾患の状態や経過観察を行うことができます。
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YAGレーザー
白内障手術後に発症する後発白内障に対する手術装置です。レーザーで後嚢切開を行って濁りを取るもので、1分弱で痛みもなく行えます。
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シノブト
眼位検査、両眼視機能検査、視能矯正訓練に使用します。斜視であっても両眼視機能(同時視・融像・立体視)の有無を確認できます。視能訓練士のみ行える検査です。
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スペキュラー
角膜の一番内側にある細胞(角膜内皮細胞)の数や形を観察します。角膜内皮細胞が傷むと再生しないため、一定の数字以下に減ると、手術を受けられなくなったり、水疱性角膜症という重篤な病気になる危険があります。白内障手術前後、緑内障のレーザー治療、コンタクトレンズ装用の方を撮影することがあります。
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トノレフ
眼の眼圧と屈折を1台で測定します。緑内障をはじめとするさまざまな病気、遠視、近視、乱視の程度、角膜のカーブを測ります。視力検査、眼鏡・コンタクトレンズ処方の際にも重要です。
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ヘス
眼球運動の異常がないかを検査します。斜視や外傷などによってモノが2重に見えたり、眼球運動に異常が認められる場合に検査することがあります。
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網膜光レーザー
糖尿病網膜症、網膜血管閉塞症、網膜細動脈瘤、網膜裂孔などの治療に用いる装置です。
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レンズメーター
使用されている眼鏡、新しく作成した眼鏡の度数確認を行います。ハードコンタクトレンズやプリズム眼鏡の度数を調べることも可能です。
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ワック
パソコン・ゲーム・読書などを長時間続けると、目のピントを調整する筋肉(毛様体筋)が伸縮したまま固まってしまいます。ワックは映し出された立体風景を5分間眺めるだけで、遠くの景色を長時間眺めるのと同じ効果があり、毛様体筋を緊張のない通常の状態(遠くを見ている状態)に戻す遠方視(無限遠方)トレーニングです。
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眼底カメラ
目の奥の眼底を撮影します。目薬をさして瞳孔を大きくした状態(散瞳)で撮影する場合もあります。糖尿病網膜症や加齢黄斑変性など眼底疾患の診断には欠かせない検査です。糖尿病網膜症の場合、蛍光造影してレーザー光凝固術が必要かどうか判断するうえでも重要な検査です。
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視力
通常よく使用される5m距離で測るものが3台、1mの近距離で測るものが1台あります。
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深視力
大型免許を取得する際には深視力検査を受ける必要があります。深視力とは立体感や奥行きを捉える目の能力のひとつ。当院で事前に深視力検査の練習をすることが可能です。
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手持ち眼圧計(アイケア)
目に風を送る通常の眼圧計は、お子さまが嫌がって測定しづらい場合があります。この眼圧計は、綿棒のような先端で角膜に軽く接触するだけなので安心です。また、車椅子の方も座ったまま測定が可能です。
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アレルギー検査
(イムノキャップラピッド)スギ、ブタクサ、ヨモギ、イヌ皮屑、ネコ皮屑などによるアレルギーがないかを調べる検査です。アレルギーを起こす原因を特定することで、効果の高い治療を行うことができます。指先から採血し、約20分で結果が分かります。
20分で結果がわかるアレルギー検査
https://www.thermofisher.com/diagnostic-education/patient/jp/ja/point-of-care.html?cid=fl-20min