なぜ毎回眼圧検査をするのか、とのお声をいただくことがあります。無駄な検査を受けさせられていると感じる方もいらっしゃるのかもしれません。
眼圧検査とは、シュッと目に風を当てる検査のことです。眼圧は目を一定の大きさ、形に保つために必要な目の圧力で、この値で高眼圧なのか低眼圧なのか、また目の病気にかかっているかどうか異常を知る手がかりになります。特に緑内障を疑われる際には必ず行われる重要な検査です。
来院のたびになぜ行うかというと、眼圧は一日の中でも変動することもあるので、測定を繰り返すことでその方の平均値を得ることにもなります。また、緑内障だけではなく先生が他の疾患で薬を出される際にも参考にされます。
風の出る眼圧検査は苦手な方が多いと思いますが、ご自身の目の健康を守るために必要な検査ですのでご理解ください。あと、当院ではどうしても風が苦手な方には、綿棒のようなものを目に接触させて測定する機器もあります。
朝晩すっかり涼しくなり、虫の音色も聞こえ季節はすっかり秋ですね。さて、突然ですが『飛蚊症』という言葉を聞いたことがありますか?
私は近視が強く、昔から視界に黒いものが見えたり、糸くずのようなものがふわふわ浮いていてみえることがあります。目を動かすと一緒に移動します。
目の中にはゼリー状の透明な液がつまっており、この中に濁りができると濁りの影が浮遊物として感じるようです。私のように強度近視の方は網膜剥離などの前兆として飛蚊症が出ることもあるようです。
10月10日は目の愛護デーでもあるので、この機会に気になる方は健診を受けてみてはいかがでしょうか。
検査を希望される方は、詳しく見るために目薬で瞳を強制的に5時間前後開くので見にくくなる可能性があり、車で来られた場合は帰りの運転などに支障をきたすことがあります。待ち時間も通常よりかかりますのでお時間にゆとりを持って来院ください。また、豊明市の乗合送迎サービスチョイソコ、ひまわりバス、誰かご家族に送迎してもらうなどできるだけ公共交通機関をご利用ください。
私がお世話にになっている理容室さんで、手元が見にくくなってきている老眼でしょうか?と聞かれました。老眼は誰にでも起こりえるのですが、病院で検査をしていても若いうちは遠くがよく見え眼鏡をかけたことがない人ほど訴えが多いかと思います。その理容師さんも若いうちは遠くがよく見え眼鏡をかけたことないそうです。
40代前半頃から訴えが多くなると思いますが、もっと早い時期からもあります。眼のレンズの周りにある筋肉の衰えやレンズの弾力性の低下がピントを手元に合わせにくくさせます。なので、私も40代ですが軽い近視で丁度パソコンなどが見える距離にピントが合っていると手元は負担なく大体のものが見えるので老眼はあまり感じません。遠くを見るのに眼鏡をしていますが。
一方遠くが昔からよく見えた人は、遠視か正視といってピントが網膜上より後ろかほぼ網膜上にあるので、手元を見るときなどはピントを前に持ってくるために眼の筋肉を使うことが多いので老眼を感じやすいです。
全身の筋肉と一緒ですよね。私はスキーをやるのが好きですが、若いうちは何度も滑って、午後までやっても大丈夫でしたが。最近は午前中で疲れてしまい、そして次の日は筋肉痛になってしまいます。眼の筋肉も年と共に衰えてきます。ですので、理容師さんには次回、私が負担ないように処方しますよと話してあるのでお待ちしています。