深視力は大型トラックなどの免許で必要になる検査です。
患者さんの話を聞くと最近では刈谷や平針試験場などでは、検査機に顔を近づけ覗いてボタンを押す?ものになっているとのことです。
当院においてあるのは昔ながらの検査機で3本の棒があり、真ん中の棒を移動させうまく3本とも2cmの範囲内におさまるように5mの距離から検査するものです。この検査で私たち視能訓練士に依頼がある場合は斜視であることが多いです。
距離感が必要な検査は斜視の状態では難しく、この距離感は生まれて数か月から3歳まで、遅くても5歳前後までに獲得されると言われてます。なので小さい時に斜視があり、この機能が発達していないと距離感をつかむことが難しく免許が通りにくくなります。
以前、2人程検査をして一人は斜視はあるもののシノプトという特殊な検査機で距離感の検査をしたところ少し獲得できていることが確認できました。その後特殊なレンズで補正してあげることで裸眼の状態よりも少し距離感が向上し、免許の更新が可能になり仕事が継続できると大変喜んで頂いた方がいました。
もう一人の方は、同じように斜視がありますがシノプトでもこの距離感の獲得は確認できず免許の更新は難しい状態でした。そもそも免許が取得できていたのが驚きですが、多少運もあるのでしょうか。
なんとか免許の更新できた方もそうですが、深視力がうまくできないが大型免許を持っている方は車間距離を多めにとったり、安全な速度で早めのブレーキなどの対策をとるように細心の運転を心がけましょう。
最近、車での事故のニュースが多いので皆さんも気をつけて運転しましょう。