去年の話ですが当時7歳の女の子が視力検査で来院、頭痛があり内科で薬をもらっているとのことでした。念の為詳しく検査したところ、強い遠視がありました。遠視も頭痛、眼精疲労、眼痛、肩こりなどの原因の一つになる可能性があり、弱い遠視でも個人差や年齢によりますが負担を感じることがあります。
その子は今でも当院で眼鏡を常用して経過をみていますが、頭痛はなくなり薬はもう使っていません。遠視の眼鏡をすることでピントの補助だけでなく、負担面も軽減してあげることが可能です。子供さんでも頭が痛い、集中力が続かないなど眼科とは関係なさそうな症状があっても実は影響していることあります。ただ、必ずしも遠視の眼鏡を装用したら症状がなくなるとは限りません。あくまでも原因の一つの可能性で良くなった例です。
あと、遠視の強いお子さんほどご両親の話を聞くとテレビや本をを大分近い距離でみたりすることが多いような気がします。本当は近くほど負担がかかり距離をとったほうが理論的には楽だと思うのですが、見にくいから自然に距離をつめてなんとか見ようとしているのかと推測します。