視野検査はそれぞれの眼でまっすぐ前方を見ているときに上下左右どの位の範囲が見えているか、見にくくなっている箇所がないかを調べる検査です。視野検査によって、眼、視神経、脳などの沢山の病気を早期発見すること可能です。
当院では2種類の検査機器があります。ひとつは自動視野計といって機械で自動的に光をだし検査を行います。もう一つは私たち視能訓練士が行う視野検査があります、私が機械を操作し光をだして検査を行います。自動視野の場合は主に中心を細かくみる検査ですが、私がやる検査は視野全体で異常がないか検査します。
視野検査は顎を検査台に乗せて固定し片目づつ検査を行います。ドームの中に光が点滅したり動いて見えたりするので、その光を眼で追わないようにして中心の指標から目を動かさないで光を感じたらボタンを押してもらいます。簡単に聞こえるのですがこれがなかなか難しい。私からは患者さんの眼の動きがわかるので動いたら声かけするのですが、本人は動いていないつもりでもどうしても反射的に追ってしまうことも多いかと思います。
視野検査は大事な検査なのですが患者さんの負担はかかります。1点に集中し20分前後座っていないといけないので、『姿勢がつらい』『光が見えているかわからない』『眠くなる』という声が患者さんからあります。しんどい検査ですが、検査中も休憩をはさみながらなるべく負担を減らすように心がけていますので一緒に頑張りましょう。