本日、藤田大学病院に顔面神経麻痺で通院中の患者さんの検査をやりました。
既にプリズム眼鏡をお持ちで10年くらい前に作成されており、遠方は今のプリズム眼鏡をしていれば複視になることは麻痺になるまではなかったそうです。今はプリズム眼鏡をしても常時複視があり、大学の先生からは症状が変化する可能性あるので安定するまで対応は待ったほうが言われていたみたいです。ただ、どうしても仕事に早く復帰されたかったみたいで藤田関連である当院を受診されたと言っていました。
今のプリズム眼鏡も見させてもらって、斜視検査などもして私のほうでいくつか提案をさせてもらいました。症状が変化する可能性がある場合は、眼鏡に貼るタイプやあえて片目だけで見るように調整して症状が落ち着くまで一旦、目の負担を軽減してあげるがいいのかなと思います。この方は片目優先で見るように調整し症状が軽減して喜んで帰宅してもらったのでやりがいがありました。そして、安定したら再度調整する予定になりました。
ただ、プリズム眼鏡は普通のメガネと違うので症例も多くなく、大体年間10~20例やっている感じすが斜視の角度や状態によっては必ずしもうまくいくとは限らず、複視は軽減できても装用に違和感を感じてしまう場合もあります。