まれですが、内斜視の子供さんに遠近両用メガネを処方することがあります。
遠視が強いと目に力を入れてみるときに過剰な寄り目になることがあり、遠視の眼鏡で無理に力が入らないようにしてあげると正常な位置に戻ることがあります。調節性内斜視の一種ですが、この場合は眼鏡をかけた時に内斜視が治るので、そのまま眼鏡を常用していくことが多いです。
当院では調節性内斜視のうち、この遠視の眼鏡で眼のずれがほぼなくなる内斜視の症例が一番多いです。遠視が強いと目に力を入れてみるときに過剰な寄り目になることがあるので、遠視の眼鏡で力が入らないようにしてあげると正常な位置に戻ることがあります。この場合は眼鏡をかけた時に内斜視が治るので、そのまま眼鏡を常用していくことが多いです。
次に多いのが、遠視の眼鏡をしても斜視が少し残っているタイプの内斜視です。内斜視が残っているので視力の発達の時期には訓練も必要になることがあります。
そして3つめに、眼鏡をしていても近くを見るときだけに寄り目が強くなる内斜視です。診療所ではめずらしい思います。多分・・
今まで愛知医大の斜視外来、半田眼科、中部眼科そして斜視をやられていた大阪の眼科にも当時月1~2回程勉強のため行かせてもらってたことがありましたが、この症例はみたことありませんでした。
この内斜視は遠視用の眼鏡をしても検査で手元の斜視が大きくでたり、家ではお母さんからぬり絵をしてたりする時にまだ眼が寄っている気がするなどと言われることありました。遠くを見ている時は問題ないので視力もよく、比較的立体的に見る力もありした。その後、遠近両用メガネを装用するようになって、手元もほとんど寄らなくなり、立体視も向上してきて経過をみています。