3Dによる新しい白内障手術を導入してから半年程になります。私も手術室で手伝いをさせてもらっており、また白内障手術の術前検査なども担当しているので堀口教授の手術の立ち会いはいろいろ勉強になります。
導入したメリットとしては、教授が顕微鏡を覗かなくても少し離れた大きな3D画面で手術が行えることで楽な姿勢で負担が少なくなったこと。また大きな画面でピントも合わせやすくより立体的に見ることで安全性も更に向上されたことだと思います。
また、白内障の濁りを取り除くのにまずは水晶体の前面の膜を円形状に切開するのですが、白内障が白濁していている場合だと膜がわかりにくく特殊な薬剤で染色してから切開されることがありました。それをこの3Dモニターで簡単に色合いなどを変えて薬剤なしでも手術ができる症例も増えたと思います。
患者さん側としてはあまり実感がないかもですが、顕微鏡の光量を軽減できていることです。大体導入前に使われていた光量の1/7程度でオペをされています。患者さんとしても眩しい光をずっとみていなくてもいいことになります。
当院でのデメリットは、画面が大きい為ある程度の広さのある手術室が必要でスタッフの動線も増え、画面の向きの調整などでオペ時間が少し増えたことくらいでしょうか。あとは価格が高い・・・。
教授にオペ寿命が伸びるよと喜んでもらえているので、当院では導入したメリットが大きいです。